2016年11月5日(土)

 

 気象庁は4日、今年度12月15日から最新の科学的知見や新たな観測データの活用等により、竜巻注意情報の精度向上を図るとともに竜巻注意情報の発表区域を細分化することを発表した。

 住民が竜巻注意情報をこれまで以上に自らの危険として認識し、空の様子を見て身を守るなどの安全確保行動につながることを期待している。

 

 これまでに気象庁では、竜巻のメカニズムに関する研究や竜巻等の突風発生後の現地調査等から得られた知見を活用し、竜巻注意情報の改善に向けた技術開発を進めてきた。また国土交通省高性能レーダ雨量計ネットワーク(XRAIN)による観測データの一部を新たに活用することが、竜巻注意情報の精度向上に貢献。これまでの竜巻注意情報は概ね県単位で発表がされてきたが、新たな発表区域は天気予報と同じ細分区域を採用し、「~県南部」などのように細かく地域を絞り込んで発表することができるようになり、今回の経緯に至った。