ダークマターの分布を観測する上で、遠くの銀河の光を観測することができなければ、ダークマターの分布図を作成することができない。国立天文台の観測グループではHSC(ハイパー・シュプリーム・カム、超広視野主焦点カメラ)を開発し、すばる望遠鏡に取り付けることで遠方銀河の観測が可能になった。このような観測技術の向上によりダークマターの分布図の精度も高まり、宇宙膨張の謎の解明に迫ることが可能だとしている。

 

 

・末原大幹氏(九州大学助教授)
・テーマ:ダークマターの正体を探れ

 

 ダークマターは素粒子物理学において、標準模型に含まれる17種類の素粒子に含まれない未知の素粒子であると考えられている。

 

 ダークマターは物質との反応確率が極めて低いと考えられており、地球をも通り抜けてしまう。

 

 このようなダークマターを地上で生成することを目的として国際リニアコライダー計画が立てられており、政府内での検討を経た上で2018年度着工予定、2030年度の生成実験を目指しているところである。

 

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