12月31日

 

 NASAは15日(アメリカ現地時間)、地球から2545光年離れたケプラー90と呼ばれる惑星系において、人工知能を利用してケプラー宇宙望遠鏡の観測データを解析した結果、8番目の惑星(ケプラー90i)を発見したと発表した。これまでの観測において、最も多い惑星を持つ太陽系と同じ8個の惑星を持つ惑星系を初めて発見したことになる。

 

 新しく発見されたケプラー90iと呼ばれる惑星は、非常に熱い岩石質の惑星であり、恒星のまわりを14.4日という周期で公転している。地球よりも30%大きい惑星であり、表面温度は火星と同じくらいの約427度であるため、生命は存在しないとされる。またケプラー90では全ての惑星が、我々の太陽系でいう太陽と地球の間の距離の中に全て納まって軌道運動をしている。

 

 ケプラー宇宙望遠鏡のデータを解析するにあたって人工知能を利用し、コンピューターにトランジット法(惑星が恒星の前を通るときの光の落ち具合を捉えることによって惑星系を見つけ出す方法)で太陽系外惑星を見分ける方法を学習させた。わずかな光の落ち具合でも捉えることから、これまで以上に多くの惑星が発見されることが期待されるとしている。またこれらの学習をしたコンピューターが新たな惑星を発見したことは、科学者が惑星の研究をする上で大きな財産となる。

 

 

(C) NASA

ケプラー90のイメージ図