球状星団とは

 

 球状星団(globular cluster)とは、恒星が球状に密集した星団である。大きな特徴としては恒星の数の密度が中心に行くほど大きくなっていることである。また恒星は星団全体の重力によって束縛されていて、長い間球状の形を保っている。星団に含まれる恒星の数は数万から数百万個に達する。年齢は100億年以上と老齢で、ほとんどは太陽よりも軽い(寿命が長い)恒星であり、銀河系の歴史のなかでも早い時期にできたと考えられている。

 

 球状星団は、銀河のディスク(バルジのまわりを取り囲む円盤状の構造であり直径がおよそ10万光年、厚さは中心部で1万5000光年、外側では1000光年)とバルジ(銀河系中心部のふくらんだ部分)を取り囲むハローと呼ばれる領域に分布している。我々を取り囲む銀河系ではこれまでに約150個が発見されている。