ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた球状星団NGC6652の姿</a>

8月5日

 

 

 

図1( C ) ESA/Hubble & NASA, A. Sarajedini, G. Piotto

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた球状星団NGC6652の姿。

 

 NASAは5日、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された球状星団NGC6652の写真を公開した(図1)。球状星団の中央は無数の光り輝く青い星で埋め尽くされている。写真前景には回折スパイクが写るほど明るく輝く青い星や赤い星の姿が写る。

 

 球状星団は星が1万個から100万個ほど集まった天体であり、これらの星の自己重力によって全体として丸い形に束縛されている。NGC6652はいて座方向約30,000光年ほど離れた場所にあり、天の川銀河中心からは約6500光年離れた場所にある。

 

 この写真はハッブル宇宙望遠鏡に搭載されたAdvanced Camera for SurveysとWide Field Camera 3によって撮影された。またこの写真を作成するにあたり、2つの研究チームの観測データも利用されている。1つの研究チームは球状星団の年齢から天の川銀河の重力ポテンシャルまで幅広く研究を行い、球状星団の理解を深めようというチームである。もう1つのチームは、高感度フィルターを用いてNGC6652内の球状星団内の炭素、窒素、酸素の割合を調べた。