かすかなきらめきを放つ近傍銀河をハッブル宇宙望遠鏡が捉えた

8月26日

 

 

 

図1 ( C ) ESA/Hubble & NASA, R. Tully

ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた近傍銀河・ESO 300-16。

 

 NASAは25日、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた近傍銀河・ESO 300-16の姿を公開した(図1)。たくさんの星が雲のように集まっているが、全体的に見ると、通常の銀河よりもかすかな光を放つ程度である。背景には遠くにある銀河や、星の姿が写っている。

 

 ESO 300-16銀河はエリダヌス座(炉座と鯨座の近くで南半球の星座)方向約2870万光年離れた場所に位置する。今回の観測は、ハッブル宇宙望遠鏡が地球からおよそ10メガパーセク以内の近傍銀河の様子を捉えることを目指すプログラムの一環として行われた。メガパーセクは100万パーセクを意味し、パーセクはおよそ3.26光年ほどの距離(30.9兆km)である。