12月20日

写真1 ( C ) ESA/Hubble & NASA, S. Veilleux, J. Wang, J. Greene.
ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた渦巻銀河・NGC 4388の姿。
ESAは15日、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された、おとめ座銀河団にある渦巻銀河・NGC 4388の写真を公開した(写真1)。エッジ側から見た様子ではあるものの、渦巻腕中の星形成活動が行われているピンク色の領域や若くて高温な青い星の様子がしっかりと写し出されている。また全体的によく見ると、銀河円盤からガスが湧き出しているように見え、そのガスが銀河中心部から右下に向かって放出され、ガスの通路が作り出されている様子がわかる。
NGC 4388はおとめ座銀河団の中にあり、地球から約6,000万光年離れた場所に位置する。おとめ座銀河団は天の川銀河に最も近い銀河団であり、1,000個以上の銀河で構成される。
写真1を見るとNGC 4388はほぼエッジ側から見た姿で写し出されているが、よく見ると銀河円盤からガスが湧き出しているように見え、そのガスが右下方向に噴き出ているように見える。なぜこのような姿をしているかというと、おとめ座銀河団の中を動くNGC 4388中のガスが、おとめ座銀河団中の銀河間にある星間ガスの圧力によってはぎとられるためである。また銀河円盤から湧き出るガスは光り輝いているが、なぜこのように光り輝くのかはよくわかっていない。星間ガスの圧力によってガスがイオン化され、光り輝いていると考えられているが、銀河中心にある巨大ブラックホールがガスを銀河円盤上で回転させることによるものである可能性があるともしている。