4月18日

 

 

写真1 ( C ) ESA/Hubble & NASA, M. J. Koss, A. J. Barth.

HSTが捉えたふたご座方向にある棒渦巻銀河 IC 486の姿。

 

 ESAは3月27日、ハッブル宇宙望遠鏡(以下HST)によって撮影された棒渦巻銀河・IC 486の写真を公開した(写真1)。黄金色に輝いた棒構造から2本の渦巻腕が伸びているが、渦の巻き方は弱く、全体としてリングのように見える姿が印象的である。

 

 IC・486はふたご座方向約3億8千万光年離れた場所に位置する。長い年月をかけて星が生まれ、それらの重力相互作用によって銀河形成が行われてきた。

 

 写真1を見ると、真ん中付近が薄い黄金色に輝いているが、ここには古い星が集中し、渦巻腕に沿って青く光り輝く場所では、星形成が活発に行われている。また銀河全体において、赤褐色に見える場所には塵が存在する。

 

 また銀河中心に着目すると、一点に白く輝く部分がある。ここには太陽質量の1億倍の質量を持つ超巨大ブラックホールが存在し、周りにある降着円盤のガスや塵を吸収することによってX線などを含む強い放射線を出し、銀河全体を光り輝かせる。このような構造を持つ銀河は、活動銀河核(AGN)と呼ばれる。

 

 今回のHSTによる観測は2つの観測プログラムによって行われ、IC 486のような活動銀河核の詳細な姿を捉えるとともに、中心にあるブラックホールとそのまわりの星の高精度の画像を手に入れることを目的として行われた。また銀河構造を構成する棒構造と渦巻腕、中心核がどのような関係を持ち、どのように銀河が成長していくのかを理解することを目的として行われた。