6月13日

写真1 ( C ) ESO/VPHAS+ team.
VLT望遠鏡が捉えたHⅡ領域にある1組の星雲の姿。
ESO(ヨーロッパ南天天文台)は8日、VLT望遠鏡の赤外線観測によって撮影された、南半球から観測できるHⅡ領域(水素ガスが電離した領域)における1組の星雲の写真を公開した(写真1)。まるでひよこ、もしくは竜の頭のように見える様子が印象的である。
写真1に写る1組の星雲の右側の大きく写る星雲は、Gum 10と名付けられ、左下の小さく写る星雲はGum 11と名付けられている。これらの星雲は塵とガスで構成され、中では星形成活動が行われている。星雲が明るく輝いている要因は、中にある水素と巨大星の相互作用にある。巨大星が強力な紫外線を放出し周りにある水素ガスをイオン化する。イオン化された水素ガスが再度分子化すると、エネルギーを放出し、赤外線で観測された写真にある通り、赤く輝く姿が写し出される。Gum 10の中央に走る黒い線は、そこに塵が存在し、水素分子から放出された光を遮っていることを示している。