
( C ) ESA/Hubble & NASA.
写真は、ハッブル宇宙望遠鏡(以下HST)によって撮影された球状星団・NGC 1866の姿であり、2018年11月19日に公開された。HSTに搭載された広範囲に渡って高精度の撮影を行うWFC3(Wide Field Camera 3)によって捉えられた。通常の球状星団と比べて、きらびやかに光る星が多いのが印象的である。
球状星団は数十万個の星が自己重力によって集まった天体である。通常のものは、水素ガスやヘリウムよりも重い元素が少ない低金属量の星が多く存在する。星は中心部分で核融合を行うと重元素を多く作り出すが、この重元素が少ないということは、中心部分の燃料が不足していることを示しており、すなわち年齢が古いということになる。年齢の古い球状星団は、ビッグバンが起きた後に形成されたのではないかとも推測されている。
NGC 1866は、天の川銀河の伴銀河である大マゼラン雲の縁に存在する。1826年にスコットランドの天文学者・James Dunlopによって初めて発見された。NGC 1866は驚くことに、年齢の若い星も含まれている。また密度も通常の球状星団とは異なっている。このことは、NGC 1866がかつて球状星団として形成された後に、大きなガス雲と衝突し、新たに星形成が行われたことを示唆している。
(2026年4月25日更新)