写真1 ( C ) ESA/Hubble & NASA.

2016年5月30日に公開された球状星団・NGC 6496の姿

 

 写真はハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された、さそり座方向約35,000光年離れた場所にある球状星団・NGC 6496の姿。青白い星が中心部にいくほど多く集まっている様子がわかる。

 

 NGC 6496はスコットランドの天文学者James Dunlop氏によって初めて発見された。年齢は約105億年であると考えられている。球状星団では、一般的に水素・ヘリウム元素量の多い星が多く存在するが、NGC 6496では水素・ヘリウムよりも重い元素が多い。すなわち金属量の多い球状星団である。

 

 またNGC 6496に存在する金属量の多い星は、変光星でもある。変光星は1,000年という長い年月をかけて、光の強さを変えることができる。さらにNGC 6496には、短い周期で蝕を起こす連星も存在する。伴星によって蝕が起こると主星の光量が少なくなる。このような多様な星が多く存在するため、その星自身の質量、半径、光量、温度、化学組成を理解することで、球状星団の形成過程の理解につながることが期待されている。